2024年02月14日

車検の有効期間は何年?受けられる期間や車検切れの対処法を解説!

車を持っていればさまざまな維持費がかかりますが、その中でも車検には大きな出費がともない、また受けるには時間も必要であることから前もって準備しなければなりません。そのためには車検の頻度について正確に把握しておく必要があります。そこで今回は、車検は何年おきに必要なのか、車種による違い、満了日の確認方法などを解説します。

1. 車検の間隔は何年ごと?

「道路運送車両法」によって、車検を受けていない・あるいは有効期限が切れている場合は公道を走ることはできないことになっています。

1-1. 車検の目的

車検とは「自動車検査登録制度」のことで、車が安全に走行できる基準を満たすかを検査する制度です。基準を満たさない車は整備後再検査を受けなければなりません。車検が必須なのは大部分の車と排気量が250cc超の二輪車です。

1-2. 車検の間隔

自家用の普通自動車および軽自動車、小型自動車、小型二輪自動車(250cc超)は新車登録してから3年目に最初の車検を受け、それ以降は2年に1回の間隔で受けます。原付と軽二輪は車検の義務はありません。8トン以上の貨物自動車とバス・タクシーは新車登録から初回の車検まで1年間で、以降は1年ごとの車検が必要です。8トン未満の貨物自動車とレンタカー(普通・小型自動車)は新車登録から初回車検まで2年間、以降1年ごとになります。レンタカー(軽自動車)と軽貨物自動車、大型特殊自動車は、新車登録から初回車検まで2年間、以降2年ごとの車検です。

1-3. 満了日の確認方法

期限車検の満了日は自動車検査証(車検証)で確認できます。車検証は基準に適合した車であることを証明するもので、車検証は運転時には携帯しなければならずない場合公道の走行はできません。満了日は車検を受けると発行される検査標章、いわゆる車検シールでも確認できます。検査標章はフロントガラスに貼らずに運転した場合罰金が科されることになっているものです。

2. 車検を受けられる時期

車検は満了日の前までならいつでもできますが、30日以上前に受けると満了日が前倒しとなり次の車検までが短くなります。

2-1. 車検を受けられるのはいつから?

車検は満了日より前であれば受けられ、早く受けることについてとくに決まりはありません。予定があって満了日付近で車検を受けられないという場合は2か月、3か月前に前倒しすることも可能です。 車検を受けるのはいつでも可能ですが、満了日の30日前より早く受けるとその分期限も前倒しとなり、次の車検が早くくることになります。道路運送車両法で車検証を交付する日が起算日と定められているため、たとえば6月20日が満了日の場合に満了日3か月前の3月20日に車検を受けると、2年後の3月20日が次の満了日となります。満了日から30日までに車検を受ける場合は、次の満了日までの期間が短くなることはありません(離島などの地域を除く)。

2-2. 有効期間を短くしたくない場合

1か月以上前に車検を実施しても有効期間を短くしたくないという場合は、指定整備工場を利用します。指定整備工場では車検の実施後「保安基準適合証」と「保安基準適合標章」の発行ができます。保安基準適合証は陸運局に提出、保安基準適合標章は車検シールに似ているものです。どちらも有効期間が2週間で、その間に指定整備工場は書類を陸運局に出し新しい車検証およびシールを発行してもらいます。これによって、指定整備工場は車検を45日前に実施しても、2週間以内に申請し申請日を満了日が変わらない30日前からにすることで、満了日を変えない車検をすることが可能です。

3. 車検が切れてしまったら

ここでは、仕事が忙しかったなどの理由で車検を満了日までに受けられなかった場合は、どうすればよいのかについて解説します。

3-1. 車検切れの状態での走行は処罰の対象

車検切れしても、それ自体にペナルティはありません。車検は安全性の確保や環境の保全が目的のため、公道を走らない限り問題がないという理由からです。ただし車検が切れたままの公道(一般国道や高速道路など)の走行は罰せられます。また基本的に車検が切れていると自賠責保険の期間も切れているため、どちらも切れた状態で走行するとより罰則は重くなるため注意が必要です。

3-2. 車検が切れたらどうする?

車検が切れた車は公道を走れませんが、車検切れを更新するためには車検を依頼する場所まで行く必要があります。レッカーや積載車で移動することもできますが費用が高くなるため、仮ナンバーの取得がおすすめです。仮ナンバーは車検が切れて公道を走行できない車が一時的に走行できるようにするための仮のナンバープレートで、市区町村の役所・役場で入手できるもので、車検証、自賠責保険証、運転免許証と印鑑を持参して申請します。

4. まとめ

車検の期間は車種によって定められており、一般的な普通自動車・軽自動車の場合は新車登録後、最初の車検は3年目、そのあとは2年ごとの間隔になります。車検は満了日を迎える前であればいつでも受けられますが、早すぎると次の車検までの期間が短くなってしまうため、通常は1か月前から予約や準備を始めることが多いでしょう。 「株式会社 REFFECT」は愛車の整備・点検や車検、カスタム・ドレスアップなど車に関することなら何でも承ります。また車のことでご不明な点、こんな車が欲しい、こんな車にしたいというご希望があればぜひご相談ください。豊富な知識と経験を持ったスタッフが最適なアドバイスをさせていただきます。