各種自動車整備

自動車整備の種類や各種内容とは？

必要な理由を解説

自動車のオーナーには、車両を安全で適切な状態に保つ義務があります。そのために日常的な点検や、国が認証した整備工場などで、各種項目を満たしているかチェックする必要があります。しかし手間や費用がかかるため、後回しにしているオーナーの方もいるかもしれません。今回は自動車整備の種類と、なぜ必要なのかという理由を詳しく紹介しましょう。

自動車整備に関する各種項目のチェックは、使用者の義務として定められています。自動車整備の種類は大きくふたつに分けられます。「日常点検整備」と、法的義務のある「定期点検整備」です。

1-1. 日常点検整備

車の使用者が日常的に行うことの、望ましい点検といえます。運転席に座ってワイパーの動きを確認したり、ブレーキペダルやアクセルペダルの効き具合を確認したりするなどです。また車の周囲をまわって、タイヤやランプ類の状態をチェックします。

走行距離などを元に一定期間が経過したら、エンジンルームの点検も定期的に行いましょう。ボンネットを開けて、ブレーキオイルやバッテリー液の量などを確認します。不足があれば、適宜補充液を追加しましょう。しかしエンジンまわりは扱いが難しいものです。不安な場合はディーラーや専門業者などに依頼して、対処してもらうことをおすすめします。

国の認証を受けた整備工場などに依頼して、行う必要がある点検です。専門的な知識や技術が必要で、日常点検整備よりも細かいチェック項目が設けられています。車種や用途によって定期点検が必要な時期や、点検の項目が異なるため、タイミングに注意しましょう。一般的な自家用乗用自動車の場合は、1年ごとに26項目、2年ごとに前年の26項目を加えた、計56項目の整備が必要です。

自動車整備は、法的に定められているからという理由だけでなく、運転手や同乗者の安全を守るために欠かせません。

2-1. 不具合による事故を防止するため

自動車に乗る際に最も重要なことは、安全性が確保されていることです。整備不良の自動車は、交通事故の原因になり、最悪の場合大きなけがに繋がってしまいます。たとえばブレーキやサスペンションなどの、重要なパーツが正常に動作していない場合を想像してください。

運転中に誤操作を引き起こし、衝突事故などの危険な状況に陥る可能性があります。このような事態を防ぐために、定期的な整備を実施し、車のパーツが劣化していないか確認しましょう。そして交換が必要なパーツはあるかといった、チェックが必要です。 また不具合を放置したために、何倍もの修理費用が必要となるケースもあります。修理費用ならまだしも、愛車を廃車にしなければいけない、買い替えなければいけない場合も考えられるでしょう。そのような事態を避けるためにも、各種点検項目を参考に、常日頃から車の状態を把握しておくようにしましょう。

整備不良の自動車は、燃費性能が低下する可能性もあります。たとえばエンジンの不具合は、燃費を悪くする原因になると考えられているのです。他にも、タイヤの空気圧が適正でない場合も、燃費が低下する場合もあります。定期的にエンジンの調子をチェックし、空気圧を適正に保つようにして、適切な整備を心がけましょう。空気圧などは、ガソリンスタンドで気軽にメンテナンスできます。燃費性能を向上することは、燃料費の節約にもつながります。

高額な自動車は頻繁に買い換えるのが難しく、長期間快適に乗るためには、定期的な整備が欠かせません。整備を怠ると、自動車の寿命を縮めてしまう可能性があります。自動車の劣化を放置すると、パーツの破損や腐食などを引き起こし、車体に大きなダメージをあたえてしまう恐れがあります。定期的な整備を実施し、適切に自動車のメンテナンスを行うことで、長期間安全に使用できるでしょう。